【用語解説】ADR(裁判外紛争解決手続)
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読み方:エーディーアール
ADRとは、Alternative Dispute Resolution(裁判外紛争解決手続)の略で、裁判所を通さずに、当事者間の紛争を解決する手続きの総称です。調停、あっせん、仲裁などがあり、専門家(弁護士、司法書士、専門機関など)が間に入って解決を図ります。資金調達に関連する場面では、融資契約や投資契約に関するトラブル、あるいは企業間の債権債務を巡る紛争などで利用されることがあります。
ADRの最大のメリットは、裁判に比べて迅速かつ柔軟に解決できる点です。費用も裁判より安価に抑えられる傾向があり、非公開で行われるため、企業の信用への影響を最小限に抑えられます。また、当事者間の合意形成を重視するため、将来の関係性を維持しやすいという側面もあります。しかし、強制力がない場合(調停やあっせん)もあり、相手方が合意に応じない場合は解決に至らないこともあります。