【用語解説】Mezzanine Finance
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読み方:メザニンファイナンス
Mezzanine Finance(メザニンファイナンス)とは、デット(負債)とエクイティ(株式)の中間的な性質を持つ資金調達手段の総称です。企業の資本構成において、通常の銀行融資などのシニアローン(上位債務)よりも劣後し、株式よりも優先される位置付けにあります。文字通り、建物の「メザニン(中二階)」に位置することからこの名が付けられました。
具体的な商品としては、劣後ローンや新株予約権付社債(ワラント債)、優先株などが挙げられます。
・劣後ローン: 返済順位が他の債権者よりも劣るローンで、自己資本に近い性質を持ち、借り手の財務体質を強化する効果があります。
・新株予約権付社債: 社債として利息を受け取りながら、将来的に株式に転換できる権利を持つため、企業の成長によるキャピタルゲインも期待できます。
メザニンファイナンスは、企業の財務体質を毀損せずに多額の資金を調達したい場合や、株式の希薄化を避けたい場合に有効です。投資家にとっては、通常のデットよりも高い利回りや、エクイティによるアップサイドの可能性を享受できる魅力があります。