【用語解説】運転資金
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読み方:うんてんしきん
運転資金とは、企業が事業を継続していく上で、日常的に必要となる資金のことです。具体的には、商品の仕入れ費用、原材料の購入費用、従業員の給与や賞与、家賃、光熱費、広告宣伝費、交通費など、事業活動に伴って発生する様々な費用を賄うために使われます。企業が売上を上げてから現金として回収するまでの期間(売掛金の回収期間)と、仕入れや経費の支払いまでの期間(買掛金の支払い期間)のズレによって、一時的に資金が不足することがあり、このギャップを埋めるために運転資金が必要となります。
運転資金は、大きく分けて「経常運転資金」「増加運転資金」「季節運転資金」「臨時運転資金」などがあります。企業の成長や事業拡大に伴い、売上高が増加すれば、それに比例して仕入れや人件費も増えるため、より多くの運転資金が必要となります。適切な運転資金を確保することは、企業の資金繰りを安定させ、事業を円滑に運営するために不可欠です。金融機関からの融資や、ファクタリング、手形割引などが運転資金の調達手段として利用されます。