【用語解説】デリバティブ
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読み方:デリバティブ
デリバティブとは、金利、為替レート、株価、商品価格などの原資産(Underlying Asset)からその価値が派生(Derive)する金融商品の総称です。「金融派生商品」とも呼ばれます。これらは、将来の特定の時点での価格や金利などを事前に固定することで、価格変動リスクをヘッジ(回避)する目的や、投機的な目的で利用されます。資金調達の文脈では、企業の金利リスクや為替リスクを管理するために使われることがあります。
主なデリバティブの種類は以下の通りです。
・先物取引: 将来の特定日に、特定の資産を事前に定めた価格で売買する契約。
・オプション取引: 将来の特定期間内に、特定の資産を事前に定めた価格で売買する「権利」を売買する取引。
・スワップ取引: 将来にわたって、キャッシュフロー(金利や通貨など)を交換する契約。
デリバティブは、企業の金利変動リスク(変動金利での借入に対するヘッジなど)や為替変動リスク(海外事業における収益の変動リスクヘッジなど)を管理する上で有効なツールとなります。しかし、複雑な商品であり、使い方を誤ると大きな損失を被るリスクも伴います。