【用語解説】ミニボンド
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読み方:ミニボンド
ミニボンドとは、中小企業や特定事業体が、主に個人投資家から少額の資金を調達するために発行する、比較的小口の社債のことです。「少人数私募債」と呼ばれることもあります。大手企業が発行する大規模な社債とは異なり、地域に根差した企業が地域住民や関係者から資金を募る際に活用されることが多いです。
ミニボンドの主な特徴は以下の通りです。
・小口の資金調達: 一口あたりの金額が少額に設定されており、個人でも投資しやすいのが特徴です。
・発行手続きの簡素化: 金融商品取引法上の情報開示義務が比較的緩やかであり、発行手続きの負担が少ない場合があります。
・地域貢献・応援投資: 投資家にとっては、金銭的なリターンだけでなく、地域経済への貢献や、特定の事業を応援する目的で投資を行う側面があります。
・直接金融: 銀行などの仲介を介さず、企業と投資家が直接資金の貸し借りを行う「直接金融」の形態の一つです。
企業にとっては、銀行融資以外の資金調達手段として、地域コミュニティとの繋がりを強化しながら資金を調達できるメリットがあります。ただし、償還能力を超えた発行は企業の信用を失うだけでなく、投資家にも損失を与えるリスクがあるため、事業計画と返済能力を明確に提示することが不可欠です。