【用語解説】ファンド型クラウドファンディング

ファンド型クラウドファンディングとは、特定の事業（例：飲食店の開業、映画制作、地域活性化事業など） のために組成された匿名組合契約などの「ファンド」 に対して、投資家が資金を出資する形態です。資金提供者は、その事業の売上や利益から生じる分配金をリターンとして受け取ることを目的とします。これは投資型クラウドファンディングの一種です。

事業者は、ファンドを通じて集めた資金を、計画した事業に充てます。融資型と異なり、事業の成功によってリターンが決まるため、リスクとリターンが事業の成果に連動します。企業にとっては、プロジェクト単位で資金を調達できるため、融資や株式発行よりも柔軟に資金調達計画を立てやすいというメリットがあります。投資家にとっては、特定の分野や地域、テーマに特化した事業に直接投資することで、投資の透明性が高く、社会的な意義を感じやすいという魅力があります。