【用語解説】ファクタリング

ファクタリングとは、企業が持つ売掛金（売掛債権）を、ファクタリング会社に売却することで、期日よりも早く現金化する資金調達手法です。企業にとっては、売掛金が現金になるまでの期間（支払いサイト）が長く、その間の資金繰りに困る場合に、迅速に資金を調達できるメリットがあります。
ファクタリングには、主に以下の2つの形態があります。

・2社間ファクタリング: 企業とファクタリング会社の2社間で取引が完結し、売掛先に債権譲渡の事実が通知されない形態。迅速な資金調達が可能で、取引先との関係を維持しやすいですが、手数料は高めになる傾向があります。
・3社間ファクタリング: 企業、ファクタリング会社、売掛先の3社間で契約が結ばれ、売掛先に債権譲渡の事実が通知される形態。手数料は比較的安価ですが、売掛先の承諾が必要となり、手続きに時間がかかることがあります。

多くのファクタリングは、売掛金が回収不能になった場合のリスクをファクタリング会社が負う「ノンリコース（償還請求権なし）」であることが多いため、企業は貸倒れリスクを回避できます。中小企業やスタートアップが、資金繰りの改善や運転資金の確保のために活用するケースが増えています。