【用語解説】与信管理
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読み方:よしんかんり
与信管理とは、企業が顧客や取引先に対して、信用供与(商品の後払い販売、サービスの提供、融資など)を行う際に、その相手の信用力(支払い能力や支払い意思)を評価し、貸し倒れのリスクを適切に管理する活動です。資金調達の文脈では、特に売掛金が発生する取引において、売掛金の回収不能リスクを回避するために不可欠なプロセスとなります。
与信管理の主なステップは以下の通りです。
与信調査: 顧客や取引先の財務状況、経営実績、業界での評判などを情報収集し、分析する。
与信判断: 調査結果に基づいて、信用供与の可否、上限額、支払い条件などを決定する。
与信枠の設定: 各取引先に対して、信用供与できる金額の上限(与信枠)を設定する。
債権管理・回収: 支払期日管理、延滞発生時の督促・回収措置などを実施する。
モニタリング: 定期的に取引先の信用状況を再評価し、与信枠や条件を見直す。
適切な与信管理を行うことで、企業は貸倒れによる損失を防ぎ、健全なキャッシュフローを維持できます。これは、企業の資金繰りを安定させ、ひいては外部からの資金調達において信用力を高めることにも繋がります。