【用語解説】企業価値
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読み方:きぎょうかち
企業価値とは、企業が将来生み出すと期待されるキャッシュフローの現在価値や、企業の事業全体としての経済的な価値を指します。M&A(合併・買収)、株式発行による資金調達、事業売却、あるいは事業再生など、企業の重要な意思決定を行う際に、その基準となる最も重要な概念の一つです。企業価値が高いほど、その企業はより効率的に資金を調達でき、有利な条件でM&Aを実行できる可能性が高まります。
企業価値を評価する(バリュエーション)主な手法には、以下のものがあります。
収益還元法(DCF法など): 将来の収益やキャッシュフローを予測し、それを適切な割引率で現在価値に換算する方法。企業の将来性を最も重視する手法です。
マーケットアプローチ(類似会社比較法、類似取引比較法など): 類似する上場企業や過去のM&A事例と比較して価値を算出する方法。市場の評価を反映します。
コストアプローチ(純資産法など): 企業の純資産額(資産から負債を差し引いた額)を基に価値を算出する方法。企業の現在の資産価値を重視します。
企業価値の向上は、株主価値の最大化に繋がり、企業の持続的な成長と発展の根幹となります。