【用語解説】保証人

保証人とは、主たる債務者（お金を借りた人や会社）が借入金の返済などの債務を履行できなくなった場合に、その債務者に代わって返済義務を負う個人または法人を指します。資金調達、特に金融機関からの融資を受ける際に、借り手の信用力を補完するために求められることがあります。
保証人には、大きく分けて以下の2種類があります。

・連帯保証人: 主たる債務者と全く同じ義務を負い、債権者から直接返済を求められた場合、主たる債務者に「先に請求してほしい」とか「主たる債務者に返済能力がある」といった主張（催告の抗弁権や検索の抗弁権）ができません。
・保証人: 連帯保証人よりも義務が限定され、主たる債務者に先に請求することや、主たる債務者に返済能力があることを主張できます。

中小企業が金融機関から融資を受ける際、経営者個人が連帯保証人となるケースが多く見られましたが、近年では「経営者保証ガイドライン」の策定などにより、経営者の個人保証に依存しない融資が増える傾向にあります。しかし、依然として保証人の存在は、特に信用力が低い企業にとって資金調達の重要な要素となることがあります。