【用語解説】応募型社債

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読み方:おうぼがたしゃさい

応募型社債とは、企業が資金調達のために発行する社債のうち、広く一般の投資家や機関投資家から募集する形式の社債を指します。特定の金融機関や個人に限定して発行される「私募債」とは異なり、証券会社を通じて不特定多数の投資家に対して販売されます。これにより、企業はより多くの投資家から大規模な資金を調達することが可能になります。

応募型社債の発行には、有価証券届出書の提出など、金融商品取引法に基づく厳格な情報開示義務が課せられます。これは、投資家保護の観点から、企業の財務状況や事業内容に関する透明性を確保するためです。発行企業は、社債の利息を定期的に支払い、満期時に元本を償還する義務を負います。

応募型社債は、企業にとって、銀行借入以外の多様な資金調達手段の一つとなります。特に、信用力のある大企業は、銀行借入よりも低コストで多額の資金を調達できる場合があります。投資家にとっては、株式投資に比べてリスクが低く、安定した利息収入が期待できる投資商品として魅力があります。

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