【用語解説】有形固定資産

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読み方:ゆうけいこていしさん

有形固定資産とは、企業が事業活動のために保有する、形のある(有形)かつ長期的に使用される資産のことです。具体的には、土地、建物、機械設備、車両運搬具、工具器具備品などが該当します。これらは、商品として販売する目的ではなく、事業を運営するための基盤として利用されるため、通常、耐用年数が1年を超え、高額なものが多くを占めます。

有形固定資産の取得には、多額の資金が必要となるため、企業の資金調達計画において重要な要素となります。一般的には、銀行からの長期借入金や社債の発行、あるいは自己資金(内部留保)などが、有形固定資産の購入資金として充てられます。
資金調達の観点からは、有形固定資産は以下のような役割を果たします。

・担保としての利用: 土地や建物などの不動産は、金融機関から融資を受ける際の強力な担保となります。
・減価償却費: 会計上、有形固定資産は耐用年数に応じて減価償却費として費用計上されます。これは実際に現金が流出しない費用であり、企業のキャッシュフローを計算する際に調整項目として考慮されるため、間接的に内部金融の源泉となり得ます。

適切な有形固定資産への投資は、企業の生産性向上や事業拡大に繋がり、ひいては収益力強化、企業価値向上に貢献します。

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