【用語解説】無担保融資

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読み方:むたんぽゆうし

無担保融資とは、企業や個人が金融機関から資金を借り入れる際に、土地や建物などの不動産、有価証券などの「担保」を提供することなく行われる融資のことです。従来の融資では、担保や保証人が求められることが一般的でしたが、無担保融資は、借り手の信用力や事業の将来性に基づいて融資が判断されます。
無担保融資の主なメリットは以下の通りです。

・迅速な資金調達: 担保評価の手間が省けるため、審査から実行までのスピードが速い傾向があります。
・担保資産が不要: 不動産などの担保となる資産を持っていない企業や個人でも資金調達が可能です。
・資産の自由な利用: 担保として差し入れる資産がないため、事業に必要な資産を自由に売却したり、他の目的で利用したりできます。

一方で、金融機関にとっては担保がない分、貸し倒れのリスクが高まるため、有担保融資に比べて金利が高めに設定されたり、融資限度額が低めに設定されたりする傾向があります。また、審査基準も企業の財務状況や信用情報がより厳しく見られることが一般的です。特に信用力が確立されていない中小企業やスタートアップにとっては、資金調達の選択肢として重要ですが、金利負担を考慮した上で慎重に検討する必要があります。

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