【用語解説】破産

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読み方:はさん

破産とは、債務者(法人または個人)が、借入金などの債務を返済する能力が完全に失われた状態で、裁判所の決定に基づいて財産を清算し、債務を免除(免責)してもらう法的な手続きです。企業の資金調達の文脈では、最も避けなければならない状況であり、企業が経済活動を継続できなくなることを意味します。
破産手続きの主な流れは以下の通りです。

・債務者が裁判所に破産手続開始の申し立てを行う。
・裁判所が破産手続開始を決定し、破産管財人を選任する。
・破産管財人が債務者の財産を管理・換価(現金化)する。
・換価された財産を、債権者に対して法律で定められた順位に従って公平に分配する。
・法人の場合、破産手続が終了すると法人格が消滅する。個人の場合、残りの債務が免責される。

企業が破産に陥ると、金融機関からの信用を失い、事業は停止し、従業員は解雇されます。資金調達の失敗や事業計画の破綻、予期せぬ経済情勢の悪化などが原因となることが多いです。破産を回避するためには、適切な資金繰り管理と、早期の事業再生努力が不可欠です。

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