【用語解説】種類株式

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読み方:しゅるいかぶしき

種類株式とは、普通株式とは異なる特別な権利や制限が付与された株式のことです。会社法によって認められており、企業が資金調達や経営戦略の柔軟性を高めるために発行されます。普通株式が原則として平等な権利を持つ(1株1議決権、平等な配当請求権など)のに対し、種類株式は特定の株主に対して異なる権利を与えることができます。
主な種類株式の例としては、以下のようなものがあります。

剰余金配当優先株式: 普通株式よりも優先的に配当を受け取れる権利を持つ株式。
議決権制限株式: 議決権を持たない、または議決権の行使に制限がある株式。
拒否権付株式(黄金株): 特定の重要事項について、その株式を保有する株主の同意がなければ決議できない権利を持つ株式。
取得請求権付株式: 株主が企業に対して、その株式の買い取りを請求できる権利を持つ株式。
取得条項付株式: 企業が特定の事由が発生した場合に、その株式を強制的に取得できる権利を持つ株式。

種類株式は、企業が特定の投資家から資金を調達する際に、経営権の維持や特定の利益配分を約束するなど、多様なニーズに対応できる柔軟な資金調達手段として活用されます。

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