【用語解説】赤字
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読み方:あかじ
赤字とは、企業の会計において、一定期間の費用が収益を上回っている状態を指します。損益計算書において、売上高から売上原価や販売費・一般管理費などを差し引いた「営業利益」、さらに営業外損益や特別損益を加減した「経常利益」、そして法人税等を差し引いた「当期純利益」などが赤字となる場合があります。特に、営業活動の結果を示す営業利益が赤字の場合、本業で利益を上げられていないことを意味し、経営状況が厳しいと判断されます。
一時的な赤字であれば、新規事業への先行投資や大規模な設備投資、市場環境の変化など、様々な要因が考えられます。しかし、慢性的な赤字は、企業の資金繰りを悪化させ、最終的には債務超過や倒産に繋がるリスクを高めます。金融機関からの新たな資金調達が困難になったり、既存の借入金の返済が滞ったりする可能性も出てきます。企業は赤字の原因を分析し、コスト削減、売上拡大、事業構造改革などの対策を講じる必要があります。