【用語解説】配当性向
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読み方:はいとうせいこう
配当性向とは、企業が当期純利益(税引き後の最終的な利益)のうち、どれだけの割合を株主への配当に回したかを示す指標です。企業の株主還元に対する積極性を示す重要な指標の一つであり、投資家が株式投資を検討する際の判断材料となります。
計算式は以下の通りです。
または、
配当性向が高い企業は、株主への還元意識が高いと評価されますが、一方で、事業拡大のための内部留保が少ないことを意味する場合もあります。逆に、配当性向が低い企業は、得た利益を再投資に回し、将来の成長に繋げようとしていると解釈できます。成長段階にある企業は、事業拡大を優先するため配当性向が低い傾向にあり、成熟企業は安定した配当を重視するため配当性向が高い傾向にあります。資金調達の観点からは、投資家が期待する配当水準は、株式による資金調達の魅力にも影響を与えます。