【用語解説】2社間ファクタリング

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読み方:にしゃかんふぁくたりんぐ

2社間ファクタリングとは、企業(売掛債権の売却元)とファクタリング会社(債権の買取先)の2社間で、売掛債権の売買契約を行うファクタリングの形態です。売掛金を早期に現金化する資金調達手段の一つですが、通常の3社間ファクタリングと異なり、売掛先の企業に債権譲渡の通知や承諾を得る必要がない点が最大の特徴です。
取引の流れは以下の通りです。

1.企業がファクタリング会社に売掛債権の買取を依頼。
2.ファクタリング会社が審査を行い、買取を決定。
3.ファクタリング会社が企業に、売掛金から手数料を差し引いた金額を支払う。
4.売掛金の回収期日に、企業が売掛先から入金を受け取り、その資金をファクタリング会社に送金する。

2社間ファクタリングのメリットは、売掛先に知られずに資金調達ができるため、取引先との関係悪化を防げる点や、手続きが比較的迅速である点です。しかし、ファクタリング会社にとっては、企業が売掛金を回収後に横領するリスク(回収リスク)があるため、3社間ファクタリングよりも手数料が高くなる傾向があります。売掛先の信用リスクはファクタリング会社が負う(ノンリコース)のが一般的ですが、契約によっては企業が回収リスクを負う(ウィズリコース)場合もあります。

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