【用語解説】Liquidity
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読み方:リクイディティ
Liquidity(流動性)とは、資産がどれだけ容易に、そして価値を大きく損なうことなく現金に換えられるかを示す度合いです。資金調達の文脈では、企業の財務状況の健全性を評価する上で非常に重要な概念です。流動性の高い資産とは、現金、預金、短期有価証券、売掛金など、短期間で現金化できる資産を指します。一方、流動性の低い資産は、不動産や機械設備など、現金化に時間やコストがかかる資産です。
企業にとって流動性が高いことは、急な資金需要や予期せぬ支出が発生した場合でも、円滑に対応できることを意味します。十分な流動性を持つ企業は、資金繰りに困ることが少なく、金融機関からの信用も高まります。
しかし、流動性が高すぎる場合、つまり多額の現金を保有しすぎている場合は、その資金が本来生み出せるはずの投資機会を逃している可能性(機会費用)も考えられます。適切な流動性を維持することは、企業の安定性と成長のバランスを取る上で不可欠な経営課題です。