【用語解説】NPL

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読み方:エヌピーエル

NPLとは、Non-Performing Loan(不良債権)の略で、金融機関が貸し付けた資金のうち、借り手の経営状況の悪化や返済能力の低下などにより、元本の回収や利息の受取が困難になった債権を指します。具体的には、破産・再生手続中の債権、延滞が長期化している債権、利息の支払いが停止している債権などがこれに該当します。

NPLが増加すると、金融機関は貸倒引当金を積み増す必要が生じ、経営を圧迫します。場合によっては、金融機関自身の財務健全性が損なわれる恐れもあります。そのため、金融機関はNPLを圧縮するために、債権放棄、債務者の事業再生支援、債権の売却(バルクセール)などの措置を講じます。

企業側から見ると、NPLとなっている借入金がある場合、新たな資金調達が極めて困難になるだけでなく、信用情報に悪影響を及ぼし、事業継続そのものが危ぶまれる事態に陥る可能性があります。

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